玄関ドアをカバー工法で交換する3つの欠点とメリット|費用、カバー工法ができないケースも解説
「玄関ドアをカバー工法で交換したい」
本記事では、このように玄関ドアをカバー工法で交換する方法について解説します。
カバー工法による玄関ドアの交換には、間口が小さくなる・足元に段差が生まれるなどの欠点があります。
一方で、工期が短い・工事費用を抑えられる・騒音が少ないなどがメリットです。
すき間風が発生する・デザインが古い・寒いなど、従来の玄関でありがちな悩みが解消できる可能性があるため、ぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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Contents
玄関ドアをカバー工法で交換する3つの欠点
玄関ドアをカバー工法で交換する欠点は、下記の3つです。
- 間口が小さくなる
- 段差が生まれる
- サイズが変更できない
玄関ドアの間口が少し小さくなる
カバー工法では、これまで使用していたドア枠の上に新しい枠を被せるため、その分玄関ドアの間口が少し小さくなります。
採用するメーカーによって多少ズレがありますが、左右合わせて5cm程度、上下合わせて3cm程度小さくなるため注意が必要です。
小扉や袖パネルが付いているドアであれば、その部分の幅を縮めることで間口を小さくせずに済みます。
玄関ドアの足元に段差が生まれる
ドアの下枠の上に新しい枠を被せるため、足元に段差が生まれる点にも注意が必要です。
段差解消部材を用意すれば足元に生まれる段差が解消でき、つまずきにくくなります。
玄関ドアのサイズを変更できない
元々あるドア枠をそのまま使用するため、玄関ドアのサイズは変更できません。
サイズを大きくしたい場合は、枠ごと取り換える方法を選択しましょう。
カバー工法を選択して後悔しないためには、実際に見て確認するのがおすすめです。
ショールームでカバー工法の仕上がりをチェックしましょう。
首都圏で「玄関ドアの悩みを解消したい」とご希望の方は、株式会社MAC(マック)にお問い合わせください。
玄関ドアの交換のみ、窓1枚のみのリフォームからご相談いただけます。
玄関ドアをカバー工法で交換する7つのメリット
玄関ドアをカバー工法で交換する欠点を3つご紹介しました。
しかし、カバー工法による玄関ドアの交換は悪いことばかりではありません。
カバー工法による玄関ドアの交換には、次のとおり複数のメリットがあります。
- 工期が短い
- 費用を抑えられる
- 騒音が少ない
- 防犯性が向上する
- ゆがみが修正できる
- 採光や通風を確保できる
- 室内環境が改善する
工期が短い(半日〜1日)
カバー工法で玄関ドアを交換する場合、半日~1日で作業が終了します。
カバー工法による玄関ドア交換の流れは、以下のとおりです。
- 打ち合わせ・現地調査
- ドア・ドア枠の不要な部分の撤去
- 元々あるドア枠の上に新しいドア枠を取り付ける
- ドア本体を取り付ける
- 室内外に額縁を取り付ける
カバー工法では、枠ごと取り替える工法にある解体工事と復旧工事を必要としません。
そのため、1日で完了することがほとんどです。
カバー工法以外の交換方法と比較して工事費用を抑えられる
カバー工法では付帯工事を行わないため、枠ごと取り替えるカバー工法以外の交換方法と比較して工事費用を抑えられます。
「玄関ドアを交換したいけど、予算に限りがある」などの事情がある方におすすめです。
工事中の騒音が少ない
カバー工法による玄関ドアの交換には、工事の騒音が小さいというメリットもあります。
ドアの状態によっては切削などを行う必要があるため、無音という訳ではありません。
しかし、壁を壊すカバー工法以外の交換方法と比べると、騒音のレベルが小さくて済みます。
工事の騒音が少なければストレスも少なくて済み、近隣の方々への迷惑も小さくなります。
鍵を見直すことで防犯性が向上する
玄関ドアをカバー工法で交換する際に、鍵もあわせて見直すのがおすすめです。
玄関ドアの交換に際して、2箇所を施錠できる1キー2ロックや、スマホで鍵を操作できるスマートロックを導入すれば防犯性が高められます。
また、カバー工法は半日~1日で工事が済むため、工事中のドアから侵入される恐れもほとんどありません。
玄関ドア・ドア枠のゆがみを修正できる
とくに築年数の長い建物では、サッシがゆがんですき間が生じていることがあります。
カバー工法による玄関ドアの交換は、枠が新しくなり、ゆがみを修正できるのがメリットです。
ゆがみが修正できれば、すきま風や雨風の吹き込みが防止できます。
通風窓ありの玄関ドアに交換することで玄関の採光・通風を確保できる
カバー工法では、ドアのデザインが変更できるため、通風窓が取り付けられます。
通風窓ありの玄関ドアに交換するメリットは、風の通り道ができることです。
熱や湿気、ニオイなどがこもりにくく、効率よく換気が行えます。
加えて、外からの光をたくさん採り込めるため、部屋の中が明るくできるのも魅力です。
また、電気代の節約にも繋がります。
断熱性の高い玄関ドアに交換することで室内環境が改善する
断熱性の高い玄関ドアにできるのも、玄関ドアをカバー工法で交換するメリットのひとつです。
古いドアにはすき間や傷がある場合が多いため、夏は多湿で暑い空気が入り込み、冬は冷気が侵入します。
断熱性の高い玄関ドアに交換すれば、暑気や冷気の侵入が軽減可能です。
断熱性の高い玄関ドアへの交換は、室内環境の改善に繋がります。
玄関ドアをカバー工法で交換する費用の目安|補助金も紹介
ここまで、玄関ドアをカバー工法で交換する欠点とメリットを確認しました。
では、実際に玄関ドアをカバー工法で交換すると、いくらかかるのでしょうか。
- カバー工法の費用の目安
- 玄関ドア交換時に活用可能な補助金
一緒に確認しましょう。
費用の目安
玄関ドアをカバー工法で交換する費用の目安は、30~50万円です。
カバー工法では、壁を壊すなどの付帯工事を必要としないため、ほかの工法と比較すると安い費用で行えます。
なお、ご紹介する費用は、あくまでも目安価格です。
同じ価格を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
玄関ドアの交換時に活用できる補助金
玄関ドアの交換時、断熱性を高めることで下記のような補助金を活用できることがあります。
- 先進的窓リノベ2025事業
- 断熱リフォーム支援事業
- 子育てエコホーム支援事業
なお、補助金の金額や内容は毎年変わります。
そのため、実際に玄関ドアを交換する際に今一度詳細を確認しましょう。
以下の記事では、玄関引き戸をリフォームする際の補助金の申請方法を詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
〈関連ページ〉【2025年最新】玄関引き戸のリフォーム補助金を申請する方法|いくら、いつまでなど解説
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玄関ドアの交換のみ、窓1枚のみのリフォームからご相談いただけます。
玄関ドアをカバー工法で交換できないケース|対処法も確認
カバー工法による玄関ドアの交換は、ほかの工法と比較して費用が安いのが魅力です。
しかし、場合によっては、カバー工法で玄関ドアが交換できないことがあります。
- 玄関ドアがカバー工法で交換不可のケース
- カバー工法で交換できない場合の対処法
それぞれを確認しましょう。
玄関ドアをカバー工法で交換できないケース
玄関ドアがカバー工法で交換できないケースは、下記のとおりです。
- 既存のドア枠が劣化し過ぎている
- 玄関ドアが共用部になっている
既存のドア枠が劣化し過ぎていると耐久性が確保できず、カバー工法で玄関ドアを交換できないことがあります。
素材にもよりますが、玄関ドアの寿命は一般的に15〜25年です。
ドアの使用年数が長い場合は、ドア枠ごと交換することも検討しましょう。
また、マンションに住んでおり、玄関ドアが共用部になっている場合は自身の判断でドアが交換できません。
玄関ドアが共用部に該当しているかどうか、交換の前に規約などから確認しておきましょう。
玄関ドアをカバー工法で交換できない場合の対処法
玄関ドアがカバー工法で交換できない場合の対処法として「はつり工法」が挙げられます。
はつり工法は、ドア枠を撤去し、新しいドア枠を設置してからドアを交換する方法です。
既存のドア枠が劣化し過ぎている場合や、玄関ドアの位置を変える場合は、はつり工法によって玄関ドアが交換できます。
以下の記事では、カバー工法以外の工法を詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
〈関連ページ〉玄関ドアのカバー工法ができない場合はある?欠点やカバー工法以外のリフォームも紹介
玄関ドアのカバー工法Q&A
記事の最後に、玄関ドアをカバー工法で交換する際についてのよくある質問と回答をご紹介します。
Q.カバー工法はDIYでできる?
カバー工法はDIYでできますが、下記のようなリスクがあります。
- 玄関ドア交換中に壁などを傷つける
- 交換が上手くできず、すき間が生じる
- 新しい玄関ドアのサイズが合わない
- きれいに仕上がらない
リスク回避のためにも、プロに玄関ドアのカバー工法を依頼するのがおすすめです。
以下の記事では、玄関DIYのメリット・デメリットについて詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
〈関連ページ〉玄関ドアの防音対策はDIYでできる?|防音ドアへのリフォーム、マンション・賃貸の場合はどうするかなど解説
Q.カバー工法を依頼する施工業者の選び方を知りたい
カバー工法が依頼できる施工業者の種類は下記のとおりです。
- 建具業者
- リフォーム会社
建具業者は、ドアや窓といった住宅の建具を専門に扱う業者のことです。
なかには玄関ドアを専門に扱う業者もあるため、玄関ドアをカバー工法で交換するだけであれば建具業者に依頼するのがおすすめです。
玄関ドア以外にも気になる場所がある場合は、リフォーム会社に依頼しましょう。
Q.どのメーカーの玄関ドアを選べばいいの?
玄関ドアの主要メーカーと特徴は下記のとおりです。
- YKK AP:顔認証キーやリモコンキーなど、防犯機能が豊富
- リクシル:「便利」「快適」「性能」の視点で、豊富な玄関ドアをラインナップ
- 三協アルミ:デザイン性が高く、なかには上の部分がアーチ状になっているものも
Q.玄関ドアは何年ごとに交換すればいいの?
20年ごとの交換がおすすめです。
一般的な住環境で、木製の玄関ドアは15〜20年程度、アルミ製であれば20〜30年程度で寿命を迎えます。
そのため、設置してから20年を経過する場合は、玄関ドアの交換を検討しましょう。
まとめ
カバー工法による玄関ドアの交換には、足元に段差が生まれるなどの欠点がある一方で、鍵を見直すことで防犯性が向上する・工事中の騒音が少ないなどのメリットがあります。
また、他の工法よりも工事費用が安いことや、場合によっては先進的窓リノベ2025事業や断熱リフォーム支援事業といった補助金が活用できることがあるのも魅力です。
「すき間風が吹く」「玄関ドアのデザインが古い」「家全体が寒い」といった悩みの解消に、本記事が役立てば幸いです。
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