クールネット東京の窓リフォーム補助金を徹底解説|申請方法・期限・注意点をわかりやすく紹介
東京都内で窓や玄関ドアのリフォームを検討している方の中には、「使える補助金制度はないか」と思っている方へ。
東京都では、地球温暖化対策の一環として、複数の住宅向け支援制度を「クールネット東京」の名のもとに展開しています。
その中でも、窓や玄関ドアの断熱リフォームに対して補助が出るのが、災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業のうち「既存住宅における省エネ改修促進事業」です。
この制度は、高性能な窓や内窓の設置、断熱ドアへの交換により光熱費の削減や室内環境の向上が期待でき、要件を満たせば国の「先進的窓リノベ2025事業」との併用も一部可能です。
この記事では、「既存住宅における省エネ改修促進事業」の概要から対象工事、申請方法、補助額の目安、注意点までを詳しく解説します。
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Contents
窓リフォームが対象になるクールネット東京の補助金制度とは
東京都が推進する「クールネット東京」とは、2030年カーボンハーフの実現に向けて実施している総合的な支援制度で、いくつかの補助事業から構成されています。
ここでは、補助制度の中のひとつ「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」のうち、窓リフォームが対象となる「既存住宅における省エネ改修促進事業」について解説します。
対象となる工事内容
クールネット東京「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、窓の断熱性能を高めるためのさまざまな工事が補助対象となります。
主な対象工事は以下のとおりです。
- 高断熱窓への交換(サッシごと交換する工法を含む)
- 既存窓への内窓(二重窓)の新設
- 断熱性能の高いガラスへの交換
これらの工事は、いずれも「国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」や「先進的窓リノベ事業」などで補助対象製品として登録されている窓・ガラスを用いることが条件です。
また、他にも以下のリフォームも対象となっています。
- 高断熱ドアの設置
- 断熱材の設置
- 高断熱浴槽の設置
こちらの詳しい対象製品や条件などは、クールネット東京ウェブサイトでご確認ください。
<参照>クールネット東京ウェブサイト:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業
〈関連コラム〉【2025年】真空ガラスや二重窓など、断熱窓・ガラスへの交換リフォームの補助金解説│制度の調べ方や注意点も紹介
対象となる住宅・製品条件
この補助金は、東京都内の既存住宅を対象とした制度であり、新築住宅や都外の物件は対象外です。
主な要件は以下のとおりです。
【補助対象となる住宅・製品の条件】
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 東京都内にある住宅であること |
建物の状態 | 既存住宅(新築は対象外) |
建物の種類 | 戸建住宅、集合住宅(分譲マンション等)いずれも対象 |
対象製品 | ・国の省エネキャンペーン又は北海道財団の登録製品であること ・対象製品が新規に設置されること |
リフォーム瑕疵保険 | ・助成対象設備を設置する際に、新規で加入していること ・保険加入者は助成対象者と工事請負契約を締結している事業者であること |
【申請者に関する条件】
- 都内に住宅を所有する個人・法人及び管理組合
- 都内に住宅を所有する個人・法人及び管理組合と共同で申請するリース事業者
詳細な条件や必要書類については、公式サイトや募集要項で確認することをおすすめします。
<参照>クールネット東京ウェブサイト:(令和7年度) 既存住宅における省エネ改修促進事業
補助金額の目安
補助金額は、窓の面積・工事種別・製品性能によって異なります。
【内窓の設置時の補助金額】
窓1箇所あたりの面積2.8㎡以上 | 窓1箇所あたりの 面積1.6㎡〜2.8㎡未満 |
窓1箇所あたりの 面積0.2㎡〜1.6㎡未満 |
|
---|---|---|---|
Pグレード | 53,000円 | 36,000円 | 23,000円 |
Sグレード | 43,000円 | 29,000円 | 18,000円 |
Aグレード | 17,000円 | 12,000円 | 8,000円 |
Bグレード | 11,000円 | 9,000円 | 7,000円 |
【外窓の交換時の補助金額】(はつり・カバー工法)
窓1箇所あたりの面積2.8㎡以上 | 窓1箇所あたりの面積1.6㎡〜2.8㎡未満 | 窓1箇所あたりの面積0.2㎡〜1.6㎡未満 | |
---|---|---|---|
Pグレード | 110,000円 | 81,000円 | 54,000円 |
Sグレード | 99,000円 | 73,000円 | 49,000円 |
Aグレード | 78,000円 | 58,000円 | 38,000円 |
Bグレード | 52,000円 | 38,000円 | 25,000円 |
【ガラスのみの交換時の補助金額】
ガラス1枚あたりの面積1.4㎡以上 | ガラス1枚あたりの面積0.8㎡〜1.4㎡未満 | ガラス1枚あたりの面積0.1㎡〜0.8㎡ 未満 | |
---|---|---|---|
Pグレード | 36,000円 | 22,000円 | 7,000円 |
Sグレード | 24,000円 | 16,000円 | 4,000円 |
Aグレード | 20,000円 | 12,000円 | 3,000円 |
Bグレード | 13,000円 | 8,000円 | 2,000円 |
<引用>クールネット東京ウェブサイト:(令和7年度) 既存住宅における省エネ改修促進事業
補助金額は、設置する断熱製品の性能やサイズ、工事内容に応じて定められた金額となり、通常1住戸あたりの上限金額は130万円です。
ただし、防犯性能付きの断熱窓を設置した場合、1住戸あたり上限金額は325万円、管理組合による50戸以上の一括申請時の場合は、1住戸あたり上限金額は156万円です。
〈関連コラム〉面格子と防犯ガラスの防犯効果|面格子は意味ない?空き巣対策に必要な設置ポイントを解説
先進的窓リノベ事業との違いや併用の可否について
「クールネット東京」と「先進的窓リノベ事業」は、いずれも断熱窓リフォームを支援する補助制度ですが、主な違いは以下のとおりです。
項目 | クールネット東京 | 先進的窓リノベ2025事業 |
---|---|---|
実施主体 | 東京都(事務局:東京都環境公社) | 国(環境省・経済産業省など) |
対象エリア | 東京都内の既存住宅 | 全国の既存住宅 |
対象工事 | 窓・玄関ドアの断熱改修 | 窓の断熱改修のみ |
申請方法 | 指定事業者が申請を代行 | 登録事業者が申請を代行 |
併用可否 | 同一箇所への重複補助は不可 ただし、別工事での分離活用は可 |
特になし |
両制度の併用については、同一の工事内容で重複して補助を受けることはできませんが、条件によっては一部併用が可能なケースもあります。
たとえば、 1階の窓改修をクールネット東京、2階の窓改修を先進的窓リノベで申請するといった「工事箇所の分離による併用」は可能です。
ただし、工事内容やスケジュール、事業者登録の有無などの調整が必要なため、事前に各制度の事務局や施工事業者への確認が必要です。
〈関連コラム〉先進的窓リノベ2025事業は補助額30万円以上なら「既存住宅」の証明書類も必要|申請方法を簡単解説
首都圏で玄関ドアや窓の断熱リフォームを検討中の方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))へお問い合わせください。
クールネット東京の補助金の申請方法と流れ
クールネット東京の「既存住宅における省エネ改修促進事業」は、個人が直接申請するのではなく、東京都に登録された指定事業者を通じて申請を行う仕組みです。
補助金を活用するには、事業者選定の段階から制度を前提に計画を進める必要があります。
申請の前にやるべき準備
補助金申請をスムーズに進めるためには、事前準備が重要です。
リフォームを依頼する業者が「クールネット東京」の指定事業者であることを必ず確認しましょう。
指定事業者でなければ補助金の対象外となるため、公式サイトや業者への直接確認が必要です。
また、見積の段階で補助金の利用を希望していることを伝えておくことも大切です。
補助金を利用する場合、見積書に使用する製品が補助対象かどうか、対象面積や条件を満たしているか明記されていることが求められます。
事前申請から工事・実績報告までの流れ
補助金の申請手続きは、以下の流れで進行します。
クールネット東京の補助金の申請方法と流れ |
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1. 事前申込・交付申請書の作成・提出:クールネット東京の公式サイトから電子申請フォームを使い、事前申込を行います。
↓ 2. 審査・交付決定通知の受領:提出した書類が受理されると、東京都環境公社(クールネット東京)による審査が行われ、審査に問題がなければ、「交付決定通知書」が発行されます。 ↓ 3. 契約締結・工事開始:交付決定通知書を受領した後、正式に工事契約を締結し工事を開始。(通知前に着工した場合、補助対象外) ↓ 4. 工事完了・実績報告書の提出:工事完了後、実績報告書・領収書・写真などを事業者が提出 ↓ 5. 補助金交付(振込):実績報告の内容が審査され、補助金額が確定。問題がなければ「助成金額確定通知書」の発行後、指定した銀行口座に補助金が振り込まれます。 |
補助金はいつ振り込まれるのか
補助金の支払いは、実績報告書の提出および審査が完了し、補助金額が確定した後に行われます。
交付決定通知から実際の振込までの期間は、通常1〜2カ月程度が目安です。
ただし、書類不備や追加確認事項が発生した場合、審査や支給が遅れることがあります。
申請書類の記載漏れや証憑不足などのミスが遅延の主な原因となるため、提出前に内容を十分に確認しましょう。
クールネット東京の補助金申請の期限と注意点
クールネット東京の補助金制度を活用するうえで、申請期間の確認と、手続き上の注意点を押さえておきましょう。
令和7年度の受付期間とスケジュール
令和7年度の「既存住宅における省エネ改修促進事業」の受付期間とスケジュールは以下のとおりです。
- 事前申し込み 受付開始:令和7年5月30日から
- 令和7年度事業 交付申請兼実績報告 受付開始:令和7年6月30日から令和11年3月30日まで
- 申請受付終了:令和8年3月31日
ただし、契約締結日によって事前申込の受付期限が異なります。
また、年度途中でも制度内容の変更・一時停止・予算枠の追加などが行われる可能性があります。
最新の状況は、東京都環境局または指定事業者を通じて確認するようにしましょう。
よくある申請ミスと不支給事例
補助金申請では、以下のミスや不備により不支給となるケースが少なくありません。
事前に注意点を押さえておくことが大切です。
- 事前申請の漏れ
- 非対象工事・製品の選定
- 必要書類の不備・提出漏れ
- 申請内容と実際の工事内容の不一致
- 申請期限・報告期限の遅れ
不明点は必ず指定事業者やクールネット東京のサポート窓口に相談し、最新情報を確認しておきましょう。
実績豊富なリフォーム会社に相談する
補助金制度は申請書類や工事内容の要件が細かく、初めての方には分かりづらい部分も多くあります。
経験豊富なリフォーム会社であれば、最新の制度内容や申請手続きに精通しており、適切なアドバイスや必要書類の準備サポートが受けられます。
クールネット東京の補助金は「指定事業者」による施工が必須条件です。
指定事業者であるかどうかを確認し、過去の申請実績が豊富な会社に依頼することで、タイミングを逃さず申請できる点も大きなメリットです。
制度を正しく活用するためにも、「補助金に対応しているか」「過去の実績があるか」を事前に確認し、信頼できるリフォーム会社をパートナーに選びましょう。
首都圏で玄関ドアや窓の断熱リフォームを検討中の方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))へお問い合わせください。
まとめ
クールネット東京の補助金は、東京都内で断熱窓リフォームをする方にとって実用的な制度です。
工事費の一部を補助してくれるため、費用を抑えながら快適で省エネな住まいを実現できます。
補助金を確実に受け取るには、制度内容をよく理解し、計画的に申請することが大切です。
また、実績のあるリフォーム会社に相談すれば、申請から施工まで安心して任せられ手続きもスムーズです。
ご自宅に最適な断熱改修の方法や、補助金を最大限活かすためのアドバイスを受けながら、リフォームを進めていきましょう。